かっこいい採用動画の企業事例10選!市場動向から制作メリット・費用相場まで徹底解説

現在、多くの企業が採用活動でかっこいい採用動画を活用し始めています。SNSやYouTubeで他社のスタイリッシュな採用動画を目にし、「自社も作ってみたい!」と感じている人事担当者の方も多いのではないでしょうか。とはいえ、「どんな動画を作れば良いの?」「そもそも採用に動画は必要?」と疑問も浮かびますよね。この記事では、そんな疑問を解消できるように、魅力的な採用動画の事例から市場動向、活用メリット、作り方のコツ、費用相場や予算削減のポイントまでカジュアルなトーンでわかりやすく解説します。最後には、新卒・中途採用動画の制作を検討している方に向けてサンキャク株式会社のサービスもご紹介します。それではさっそく見ていきましょう。

1. かっこいい採用動画の企業事例(10選)

まずはかっこいい採用動画の企業事例11選をご紹介します。業界や動画のタイプごとに「これは参考になる!」「真似してみたい!」と思える成功事例を集めてみました。各企業がどのようなコンセプトや工夫で魅力的な動画を作っているのか、注目ポイントとともにチェックしていきましょう。

日鉄鉱コンサルタント株式会社の「大口径掘削・地熱コンサルタント部門」(サンキャク株式会社実績)

地熱エネルギー開発の最前線で活躍する同部門の魅力や社会的意義、そして実際の現場のリアルな様子を約3分の映像にまとめています。動画では東京本社をはじめ、鹿児島支社、八丈島の現場での撮影を通じて、国内でも数少ない高度な掘削技術や地熱調査の工程を詳しく紹介しています。

ドローンを駆使した迫力ある現場映像、従業員のリアルなインタビューを通じて、「社会に貢献するやりがい」や「チームワークから生まれる達成感」を感じられるかっこいい採用動画です。

JALグループ空港業務 先輩社員の一日(山本さん)

山本さんはジャルスカイ札幌の国際旅客グループで働き、主にチェックインやフライトコントロール業務を担当しています。動画では、フライト前の準備業務やカウンターでのお客様対応、出発ゲートでの案内など、グランドスタッフとしての幅広い仕事内容が詳しく描かれています。

また、山本さん自身がグランドスタッフの仕事を選んだ理由や、職場の雰囲気、仕事のやりがいや自身の成長についても語られており、「人とのコミュニケーションの楽しさ」や「業務を通じて感じる達成感」など、生き生きとした現場の魅力が伝わってきます。

JALグループ空港業務 先輩社員の一日(長濱さん)

今回ご紹介するのは、JALグループ空港業務に携わる、ジルスカエアポート沖縄のランプ統括搭載グループでロードマスターとして活躍する長濱さんの一日を追った動画です。

動画では、手荷物や貨物の搭載業務を管理・指揮するロードマスターの業務内容が詳しく描かれており、時間管理や安全確保などの責任の重さや、外作業特有の難しさを感じられる内容となっています。

また、長濱さん自身が業務を通じて感じるやりがいや成長、職場の雰囲気、資格取得や訓練の過程、さらには子育てと仕事の両立についても語っています。航空業界での具体的な働き方を知りたい方や、責任ある仕事にチャレンジしたい方にぜひご覧いただきたいかっこいい採用動画です。

土木系新卒採用ムービー「シミズノヒト」

この動画では、入社1〜2年目の若手社員が、自らの就職活動や入社のきっかけ、そして実際の現場で感じているやりがいや成長について率直に語っています。「人の良さ」や「現場の雰囲気」に惹かれて入社したという社員たちのリアルな声が収録されており、土木業界の仕事における魅力や課題を乗り越えた先の達成感、そして失敗を通じた成長の大切さが伝えられています。

JALカード(航空・金融)

「カードの会社」じゃない。 というインパクトあるコピーから始まる、JALカードの採用コンセプトムービーです。2分40秒ほどの動画で「すべてのライフを、マイルライフへ」というコンセプトのもと、多彩な職種それぞれの社会貢献ややりがいをテンポ良く紹介しきっており、メッセージ性の統一感と映像演出の完成度が高い仕上がりです。航空業界のスケール感に加え、音楽やナレーションも爽快で非常に見応えがあります。

リクルート(IT・人材)

「PLAY」 をコンセプトに制作された採用コンセプトムービーです。多数の社員が登場し、社内外の様々なシーンをテンポ良く繋ぎ合わせて展開します。それぞれの社員が自分の夢やビジョンを語り、仕事をどのように“PLAY”しているかを見せる内容で、スタイリッシュなBGMに乗せて観る者の感情に訴えかける構成になっています。次々とシーンが切り替わるダイナミックな演出で飽きさせず、リクルートの自由闊達な社風とメッセージ性を感じさせる動画です。

トヨタシステムズ(IT・自動車)

「2050年の未来」 をテーマに、最先端技術が人々の未来をどう変えていくかを描いた採用コンセプトムービーです。未来の生活シーンを想起させる先進的な映像美とBGMでコンセプトを統一し、テクノロジー企業らしい近未来感あふれる仕上がりになっています。映像のカット割りが早くテンポが良いため最後まで飽きずに視聴でき、トヨタグループのIT戦略企業としてのスケールとビジョンを“かっこよく”伝えています。

三菱地所(不動産)

「NANIMONO」(ナニモノ)をキーワードに制作された採用コンセプトムービーで、総合デベロッパーの同社が描く未来像を表現しています。「まちづくり…だけ、じゃない。」というメッセージを掲げ、人・社会・未来に向き合う企業姿勢を映像で訴求。多数の社員が次々と登場して自分の言葉でメッセージを語り、多様な人材が活躍する会社であることを印象づけています。映像演出や音楽も洗練されており、企業のスケールと多様性を感じさせる名作動画です。

清水建設(建設)

ドキュメンタリータッチの映像美で魅せる採用動画です。実際の建設現場やインタビュー映像を交え、社会基盤を築く仕事のスケール感や社会への大きな影響力を表現しています。堅実な建設業のリアルな現場風景を迫力ある映像で伝えつつ、働く社員の想いを真摯に描いており、“とてもかっこいい仕上がり”になっています。重厚な音楽と相まって企業の使命感が伝わる、映像演出に優れた作品です。

ADKホールディングス(広告)

「スタメン採用」 と銘打った新卒採用動画で、「今の社員と似た者同士はもういらない」という力強いメッセージを打ち出しています。社員を9種類のタイプに分類して求める人材像を示すシンプルな構成で、約1分という短い尺ながらリズミカルなBGMと次々変わるカラフルな画面演出で最後まで飽きさせません。映像のテンポやデザイン性が高く、チャレンジ精神やボトムアップな社風といった同社の魅力も凝縮してアピールする“おしゃれでかっこいい”動画です。

2. 採用動画の市場状況や必要性

採用動画がこれほど注目される背景には、昨今の採用市場のトレンドがあります。まず、就職活動のオンライン化・デジタル化が一層進んだことです。今や学生の企業研究はSNSやGoogle検索が当たり前となり、説明会や面接もオンラインで行う機会が増えました。こうした環境では、テキスト中心の情報提供だけでなく動画コンテンツで企業の魅力を伝えることが有効と考えられています。実際、YouTubeやTikTok、Instagramなど動画プラットフォームが一般化し、若い世代にとって動画は非常に身近なメディアです。短時間で多くの情報を伝えられる動画は、情報収集を効率化したい現代の就活生にもマッチしていると言えるでしょう。

さらに、各種調査データも採用動画の必要性を裏付けています。ある調査では就活生の7割以上が就職活動中に企業の採用動画を視聴したことがあると報告されており、採用動画は就活生にとってもはや珍しいものではありません。また**「採用動画を見ることで企業への志望度が高まった」**と感じる学生も多く、採用動画が質の高い情報提供や安心感につながると評価する声は約8割にも上りました。このように、採用動画は企業の採用活動になくてはならない存在になりつつあるのです。

もちろん動画が全てではありませんが、母集団形成(応募者集め)からミスマッチ防止まで、多くの場面で力を発揮する手法として注目度が上がっています。「とりあえず流行っているから作る」のではなく、今の学生の情報収集スタイルに合致した戦略として前向きに採用動画の導入を検討すべき時期に来ていると言えるでしょう。

3. 採用動画の活用による効果

では、採用動画を実際に活用すると企業にはどのような効果・メリットがあるのでしょうか?ここでは採用動画の活用で期待できる主な効果を整理してみます。採用動画には大きく分けて次のようなメリットがあると言われています。

  • 企業認知度の向上:魅力的な動画コンテンツは多くの人の目に留まりやすく、短時間で強い印象を残せます。イベント上映やWeb公開、SNS配信など様々な媒体を通じて企業名や事業内容を訴求できるため、特に知名度の低い企業にとっては効果絶大です。インパクトのある映像で「初めて知ったけど面白そうな会社だ」と感じてもらえれば、応募候補に入れてもらえる可能性が高まります。
  • 企業イメージのアップ:動画で企業の魅力や雰囲気を伝えることはブランドイメージ向上にもつながります。文章では伝わりにくい社風や働く楽しさを映像で表現すれば、「なんだかこの会社おしゃれでイキイキしているな」というポジティブな印象を与えられます。特に最近は採用トレンドとして、福利厚生や働き方、社内カルチャーをアピールする内容が重視されます。流行の要素や若者が共感するメッセージを取り入れた動画を繰り返し見てもらうことで、自然と企業イメージアップにつながるでしょう。
  • 応募者に安心感・親近感を与える:採用動画では、実際に働く社員の声や職場のリアルな雰囲気を伝えられます。これにより、就職希望者が感じがちな「どんな職場かよくわからず不安…」という気持ちを払拭できるのが大きなメリットです。社員の笑顔や生き生きと働く様子を見ると、「まずは話を聞いてみようかな」と心理的ハードルが下がります。企業に対する安心感・親近感が醸成されることで、エントリー促進や応募意欲向上につながるでしょう。
  • 採用ミスマッチの防止:動画を通じて現場のリアルな姿まで見せておくことで、入社後のミスマッチを減らす効果も期待できます。求職者側は入社前に具体的な働くイメージを持てるため、「こんなはずじゃなかった…」という早期離職のリスクを軽減できます。企業側にとっても、ミスマッチを防ぐことは貴重な人材の定着や採用コスト削減に直結します。実際の採用動画ではキレイな部分だけでなく仕事の大変さも包み隠さず伝えることで、価値観の合う人材を引き寄せられるというメリットがあります。
  • SNS・Webでの拡散効果:凝った演出やユニークなコンセプトの採用動画は、SNSやYouTubeで話題になりやすいという利点もあります。社員総出のダンス動画やサプライズ演出の動画など、「つい人に教えたくなる」コンテンツは自主的な拡散による宣伝効果が期待できます。「バズる」まで行かなくとも、YouTubeに公開すれば企業名で検索した際にヒットして視聴してもらえるなど、Web上での露出機会が増えます。広告費ゼロでも動画ひとつで大きなリーチを得られる可能性があるのは魅力ですよね。

このように採用動画を上手に活用すれば、企業ブランディングから応募者の質向上まで様々な効果が得られます。結果的に採用活動全体の効率アップや採用成功率の向上につながるため、コストをかける価値は十分にあると言えるでしょう。

4. 採用動画制作の目的とメリット

採用動画には多くのメリットがありますが、大切なのは「何のために動画を作るのか」という目的を明確にすることです。動画制作それ自体が目的化してしまっては本末転倒で、あくまで新卒採用・中途採用を成功させるための手段である点を忘れてはいけません。まずは自社の採用課題を洗い出し、「母集団を増やしたい」「応募者の質を高めたい」「内定辞退を減らしたい」「自社の知名度を上げたい」など、何を達成したいのかをはっきりさせましょう。目的が明確になれば、どんな内容・メッセージの動画にすべきか自ずと方向性が定まります。

採用動画制作で期待できる具体的なメリットとしては、前章で触れた効果と重なる部分もありますが、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 母集団形成しやすい:オンラインで全国の学生にアプローチできる動画は、地理的な制約を超えて多くの応募者を集めるのに役立ちます。他社と差別化できるメッセージを動画で伝えれば「この会社面白そう!」と興味を持ってもらいやすく、エントリー候補に入れてもらえる確率が高まります。コロナ禍で合同説明会などが減った中でも、動画を活用すれば効率よく母集団形成が可能です。
  • 情報をコンパクトに伝えられる:動画はテキストや静止画に比べて圧倒的に多くの情報を短時間で伝達できる媒体です。ある調査では「1分間の動画には180万語(英語)分の情報量がある」、つまりWebページ約3,600ページ分に相当するとの結果も報告されています。文字では冗長になりがちな企業文化の説明も、映像なら表情や空気感とともに直感的に伝えられます。「長々説明しなくても、動画なら一目瞭然」といった場面は多いでしょう。
  • 入社後のミスマッチを軽減できる:動画でリアルな職場風景や社員の本音を見せておくことで、期待と現実のギャップを小さくできます。求職者は事前に社風や仕事のやりがい・大変さまでイメージできるため、入社後「思っていたのと違う…」というミスマッチが起こりにくくなります。その結果、早期離職の防止や定着率向上につながり、企業側の教育コスト削減にも効果があります。
  • 社員や会社の雰囲気が伝わりやすい:文章では伝えづらい社内の空気感も、動画ならダイレクトに届けられます。社員同士の和やかなやり取りやオフィスの様子など、非言語情報を含めて発信できるので、「働く人の人柄」や「企業文化」が求職者にしっかり伝わります。こうした情報は就活生が「本当は知りたいけど掴みにくい」と思っている点でもあり、動画で補完することで応募前の不安解消に大きく寄与します。
  • 説明コストの削減と品質の均一化:繰り返し行う会社説明も動画があれば省力化できます。例えば採用イベントや会社説明会で毎回同じ会社概要を説明している場合、動画を流すことで担当者の説明負担を減らし、時間通りに情報提供できます。さらに動画なら誰が見ても同じクオリティで情報が伝わるので、人による説明のばらつきも解消できます。結果として採用チーム全体の効率アップにつながるでしょう。

これら5つのメリットを上手く引き出すことで、採用活動をより効果的に進められ、より良い人材を採用できる可能性が高まるはずです。ただし重要なのは、最初に述べたように自社の課題に即した目的設定をすることです。例えば「知名度向上が目的なのに社員インタビューばかり作っても的外れ」かもしれません。まずは何を解決したいかを明確にし、その目的に沿った動画を企画することが成功のカギとなります。

また、採用動画は社内向けか社外向けかによっても活用方法やメリットが少し異なります。社内向けとは、主に会社説明会や内定者フォローなど限定的な場で上映するケースです。一方社外向けは、YouTubeや自社採用サイト等で誰でも視聴できる形で公開するケースを指します。それぞれのメリットを簡単に整理しておきましょう。

  • 社内活用(限定公開)のメリット:会社説明会のオープニングで動画を流せば、一度に多くの情報を伝えて説明の質を均一化できます。説明会登壇者のトークスキルに左右されずに済むのは安心ですし、録画映像を使い回せば毎回ゼロから説明する手間も省けます。また、内定者懇親会で社員メッセージ動画を見せれば入社前の不安を和らげる効果もあるでしょう。このように、オフライン/オンライン問わずイベントで活用することで工数削減と効果最大化が図れます。
  • 外部公開(Web/SNS公開)のメリット:動画を社外にも公開すれば、広報・ブランディング効果が得られます。求職者以外にも自社を知ってもらうきっかけになり、結果的にファン層を増やすことにつながるかもしれません。特に凝った動画は前述のようにSNSで拡散される可能性もあります。また求人サイトや自社採用ページに掲載すれば、文字情報だけのページより格段にリッチな内容になり閲覧者の関心を引きやすいです。「エントリーするか迷っていたけど動画を見て志望度が上がった」という声も期待できます。つまり外部公開することで採用マーケティングの一環としても機能するわけです。

このように社内限定・外部公開いずれにもメリットがありますので、可能であれば撮影した動画は社内外両面で活用するのが理想です。一度作れば使い回しがきくのも動画の強みですから、様々なシーンで有効活用して採用ROIを高めましょう。

5. 採用動画の作成方法と成功ポイント

それでは実際に採用動画を作るとしたら、どのように進めれば良いのでしょうか?ここでは採用動画の作り方のコツと成功のポイントを解説します。動画制作というと専門的でハードルが高そうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば初めてでも効果的な動画を作ることができます。

採用動画制作にあたって最も重要なのはコンセプト(訴求点)を明確にすることです。闇雲に撮影を始めるのではなく、「誰に何を伝える動画なのか」をしっかり設計する必要があります。そのために、以下のステップを踏むと良いでしょう。

  1. 動画を作る目的・解決したい採用課題を明確にする – 先ほども述べた通り、まずは動画制作の目的設定です。「母集団を増やしたい」「企業理解を深めたい」「離職率を下げたい」など自社の課題にフォーカスしましょう。目的が定まれば適切なコンテンツや配信方法が見えてきます。
  2. ターゲット(視聴者)を具体的に設定する – 次に自社が求める人材像を洗い出し、その人物に刺さるようなメッセージを考えます。例えば「新卒理系でチャレンジ精神旺盛な人」に響く内容と、「中途で即戦力の営業職」に響く内容は異なります。年齢層・経歴・価値観などペルソナを具体化するほど、届けるべきシナリオも見えてきます。
  3. 採用動画の種類を決める – 採用動画にはいくつか種類(フォーマット)があります。代表的なのは社員インタビュー、事業紹介、オフィス紹介、コンセプトムービー、会社説明会動画などです。自社の魅力を伝えるのに最適な形式はどれか、またターゲットや目的に合った形式はどれかを検討しましょう。たとえば「社風を伝えたい」なら社員インタビューやコンセプトムービー、「事業内容を理解してほしい」なら事業紹介動画、といった具合です。
  4. 動画を使用する場面(公開媒体)を決める – 撮影前に、その動画をどの場面で使うかも決めておきます。会社説明会で流すのか、採用サイトやSNSで公開するのかによって、盛り込むべき情報や尺(長さ)が変わるためです。例えば説明会用なら企業概要中心に、SNS用短編なら社内の裏側紹介などカジュアルに、といったように、媒体ごとの求職者ニーズに合わせてコンセプトを絞り込みます。
  5. 自社ならではの魅力を洗い出す – コンセプトを決める上で肝心なのが、「自社の強み・魅力は何か」を明確にすることです。求職者に提供できる価値や他社に負けない魅力をリストアップし、その中から伝えたいポイントを絞ります。例えば「若手が活躍している」「上場を目指して急成長中」「フランクな職場」等、自社のアピールポイントを明確に言語化しましょう。これが動画全体の訴求メッセージの核になります。
  6. 求職者の視点で内容・構成を考える – 動画の骨子が決まってきたら、求職者目線で本当に見たい情報になっているかチェックしましょう。企業が伝えたいことばかり並べても、求職者の知りたいこととズレていては響きません。オンライン就活では特に「社風」「社員の人柄」「職場の雰囲気」を知りたい学生が多いという調査結果もあります。そうしたニーズを踏まえ、コンテンツに漏れがないか検証します。自社のアピールと求職者の関心の接点を探り、「見たい」「お、面白そう」と思ってもらえる構成にブラッシュアップしましょう。
  7. 理想だけでなく現実も見せる – 動画制作時には、企業の良いところばかり強調しがちですが、あえて厳しさや現実面も伝えることが大切です。一方的に理想を語るより、多少の大変さや泥臭さも包み隠さず見せた方が信憑性が増し、本気度の高い応募者を惹きつけられます。その際は「大変だけどやりがいがある」「厳しい分だけ成果に報いる」など、デメリットとメリットをセットで伝えると良いでしょう。あらかじめ現実を理解・覚悟した上で応募してもらうことで、ミスマッチ防止にも役立ちます。

以上が企画段階のポイントです。これらを踏まえてシナリオ(台本)を作成し、伝えたいメッセージや構成を固めましょう。シナリオにはナレーション台詞やインタビュー質問項目、撮影したいカットの内容などを書き出しておくとスムーズです。

続いて撮影・編集のポイントです。撮影時は、可能な限り社内の実景や社員を撮ることをおすすめします。やはり自社のリアルな素材を使うほど説得力のある動画になります。スマホでの手軽な撮影も可能ですが、画質や音質が悪いと視聴者の離脱につながるので注意しましょう。プロの制作会社に依頼する場合はカメラマンが照明や音声も含めて調整してくれますが、自社で撮るなら明るさや雑音に気を配り、なるべく高品質な素材を集めることが大切です。

編集の段階では、テンポよく飽きさせない工夫を意識します。最近の若者は動画視聴に慣れているので、冗長な場面が続くとすぐ離脱してしまいます。要点をコンパクトにまとめ、テロップ(字幕)やBGMも活用してリズミカルに仕上げましょう。特に字幕はスマホ視聴で音声なしでも内容を伝えるために重要です。インタビューの要点などは強調表示すると伝わりやすくなります。

また尺(動画の長さ)は、目的に応じて適切に設定しましょう。一般的にWeb公開する場合は3分以内、会社説明会でじっくり見せるなら5~10分程度など、ケースバイケースです。長尺動画を作る際は途中で間延びしないよう、映像に変化をつけたりストーリー性を持たせたりと工夫が必要です。逆に短い動画なら、最初の数秒でインパクトを与えて最後まで見てもらう仕掛けが大切になります。

最後にチェックとフィードバックも忘れずに。完成したら社内の若手社員や新入社員などに見てもらい、率直な感想を聞いてみましょう。「自分が就活生だったら応募したくなる?」といった観点でフィードバックをもらい、必要に応じて編集修正するとクオリティが高まります。

このように段階ごとにポイントを押さえて進めれば、初めてでも効果の出る採用動画を制作することは十分可能です。【理想の企画×良質な映像】で、自社ならではの魅力を最大限発信できるよう頑張ってみてください。

6. 制作会社に依頼する際の費用相場

「自社で全部作るのは大変そうだし、プロにお願いしたいけど費用はどれくらい?」と気になる方も多いでしょう。ここでは採用動画を制作会社に依頼した場合の費用相場について解説します。動画の内容やクオリティによって価格は変動しますが、一般的な種類別の相場は以下の通りと言われています。

  • 社員インタビュー動画:おおよそ50万~100万円程度。比較的シンプルな構成のため、低予算でも作りやすい部類です。撮影日数やインタビュー人数によって変動します。
  • 事業紹介動画100万~300万円程度が目安。事業内容を説明するためCGやアニメーションを駆使したり、撮影箇所が多岐にわたったりすることが多く、やや高額になりがちです。
  • オフィス紹介動画50万~150万円程度。社屋や設備の撮影が中心で、こちらも比較的低~中予算で対応可能です。撮影ロケ地が複数ある場合はコスト増となります。
  • 採用コンセプトムービー100万~300万円程度。企画色の強い凝った動画になるほど高額です。有名企業の洒落たコンセプト動画などは数百万円規模のケースもあります。
  • 会社説明会動画(録画中継など)70万~200万円程度。長尺になる分編集工数も多くかかりますが、スライド資料を差し込む程度なら比較的安価に収まる場合もあります。

※上記はあくまで目安で、実際の費用は撮影内容や演出次第で大きく変動します。例えばドローン撮影やCG制作を入れれば追加費用が発生しますし、逆に半日で撮影が終わる簡易な内容ならもっと低予算で済むこともあります。

制作会社に見積もり依頼する際は、「この動画はどのくらいの尺で、ロケは何日くらい、出演者は社員◯名で…」と具体的に希望を伝えるとスムーズです。大まかな予算感を伝えて「予算内でできる範囲でお願いします」と相談するのも良いでしょう。

費用対効果の考え方としては、採用動画の費用を高いと見るか安いと見るかは捉え方次第です。例えば100万円の動画を作って、それで優秀な人材を1人採用できれば人材紹介会社に支払う紹介料より安く済むかもしれません。あるいは採用ミスマッチが減って新人が定着すれば、結果的に人件費の節約になる可能性もあります。単純なKPI算出は難しいですが、採用における投資の一つと考えて中長期的な効果も見据えることが大事です。

また、制作会社を選ぶ際は「採用コンセプトや求職者ニーズをしっかり理解して提案してくれる会社」を選ぶのがおすすめです。金額だけで飛びつかず、自社の想いを汲んで成果にこだわってくれるパートナーを探すと良いでしょう。

7. 予算削減のコツ

「動画制作にそんな予算をかけられない…」という中小企業の採用担当者もご安心ください。工夫次第で採用動画の制作費を削減するコツはいくつかあります。ここでは自社制作 vs プロ依頼のコスト比較を踏まえつつ、低予算で効率よく動画を作る方法をご紹介します。

  • 一部の工程を内製化する: 完全にプロにお任せではなく、制作工程の一部を社内で担当することで費用を抑える方法です。例えば「企画シナリオは自社で作成して撮影・編集だけ依頼する」「撮影は社内で行い、編集仕上げだけプロにお願いする」など段階を分担します。自社に動画編集スキルのある社員がいれば編集を内製するのも良いでしょう。ただしクオリティが大きく低下してしまっては逆効果なので、内製可能な範囲かどうか制作会社と相談しながら見極めることが重要です。
  • 動画の尺(長さ)を調整する短い動画にするほど制作コストは下げやすいです。尺を短くすれば撮影するカット数も減り、使用する素材やアニメーションの量も少なくて済みます。出演者やスタッフの拘束時間も短くて済み、編集作業も軽減できるため、総合的に費用削減につながります。もちろん伝えたい情報量とのバランスですが、「欲張って10分にするより3分にまとめる」だけでもコスト面では効果的です。見積もり段階で「この内容なら何分くらいで、費用はどれくらい違うか?」と質問してみると良いでしょう。
  • 自社スタッフを演者に起用する: 動画に登場する人物を自社社員でまかなうことで、モデルや俳優への出演料を削減できます。採用動画の場合、もともと社員が出るケースが多いのでこの点はクリアしやすいですね。プロのナレーターを使わず社員の声でナレーション収録するのも一つです。社員が出演するメリットはコスト面だけでなく、リアリティや親近感が増すという効果もあります。注意点として、出演した社員が退職した後も動画を公開してよいかなど肖像権の取り扱いを事前に確認しておきましょう。後から「辞めたので動画から外してほしい」となると差し替え作業が発生するため、必要なら書面で許可をもらうなどしてトラブルを防止します。
  • 撮影・編集を効率化する: 撮影当日は綿密に段取りを組み、無駄なカット撮影や取り直しを減らすことでコスト圧縮につながります。事前に社内でリハーサルをしておいたり、インタビュー回答をある程度用意してもらったりするとスムーズです。また編集では凝りすぎると工数=費用が増えるため、必要以上に豪華なエフェクトを入れない、テロップもテンプレートを使うなどシンプルに仕上げるのも一案です。シンプルでもセンス良くまとめれば十分かっこいい動画になります。最初から100点を目指すより、まずは最低限伝わる60~70点の動画を短期間・低コストで作り、反響を見ながらブラッシュアップしていく考え方もありでしょう。

このように予算に応じて工夫すれば、自社制作とプロ依頼の良いとこ取りでコストを抑えることが可能です。「お金をかければ良い動画ができる」というものでもありません。大事なのはアイデアと熱意です。限られた予算でも今回紹介したポイントを実践して、費用対効果の高い採用動画制作にチャレンジしてみてください。

8. 新卒・中途の採用動画を制作するならサンキャク株式会社

「よし、うちも採用動画を作ってみよう!」と思ったら、ぜひプロの力も積極的に活用してみましょう。新卒・中途の採用動画を制作するならサンキャク株式会社がおすすめです。サンキャク株式会社は横浜に拠点を置く動画制作会社で、これまで大手企業を含む数多くの企業向けに企業ブランディング動画・採用動画・CM制作などを手がけてきた実績があります。ドローン空撮やアニメーション制作、SNS向け動画にも対応しており、企画から撮影・編集、Web配信支援までトータルでサポートできるのが強みです。

サンキャク株式会社のモットーは「大手の実績豊富、成果を出す動画制作会社」というだけあって、単にかっこいい映像を作るだけでなくお客様の採用成功という成果にこだわったサービス提供を行っています。例えば、動画制作前の段階から入念なヒアリングやコンサルティングを行い、企業ごとの課題に合わせた最適なコンセプト設計をご提案。自社の魅力を引き出すストーリー作りや撮影プランニングに定評があります。制作した採用動画は、自社サイト埋め込みはもちろん、YouTubeやTikTokなどSNS展開も見据えた形で納品可能。希望があればそのままSNS運用支援までワンストップで対応できるのも心強いポイントです。

実際にサンキャクが手がけた採用動画の中には、日鉄鉱コンサルタント株式会社やオンデザインパートナーズなどの採用ブランデッドムービーがあります(詳しくは実績ページをご覧ください)。いずれも各社の雰囲気やメッセージを的確に捉え、「こんな会社で働いてみたい!」と感じさせる仕上がりとなっています。映像クリエイターの豊かな発想力と、企業の採用戦略に寄り添うプロデューサー陣のサポートによって、初めて動画制作に挑戦する企業からも「想像以上のものができた!」と好評をいただいています。

「応募者数をもっと増やしたい」「自社の良さを動画で伝えきれていない気がする」「何から始めればいいかわからない」といったお悩みがある方は、ぜひ一度サンキャクにお気軽にご相談ください。私たちはヒアリングを通して課題を発見し、目標設定から一緒に考えるスタンスでプロジェクトを進めます。高品質なクリエイティブ採用マーケティングの知見を融合させ、貴社にとって最も効果の高い採用動画プランをご提案いたします。

もちろんご相談・お見積もりは無料です。まずはどんな些細な疑問でも構いませんので、下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。サンキャク株式会社が全力でサポートし、貴社の採用活動成功に貢献できることを楽しみにしています。一緒に魅力あふれる採用動画を作りましょう!

➡️ お問い合わせはこちら: サンキャク株式会社 お問い合わせフォーム (※リンク先:サンキャク公式サイトお問い合わせページ)

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